今年も自分のボケ防止と記録を兼ねて2021年の連続ドラマを振り返ってみます。今までの記事はこちら。なお単発ドラマ、昼帯はほとんど見ていません。配信ドラマは全く見ていません。しかしこの間テレビのインタビューを見てたら、若い人はテレビで放映されるドラマをほとんど見ないそうですね。配信ドラマを自分が見たい時に見るし、テレビオンエア作品でもリアルタイムや録画ではなくTverとかの配信系で見るとか。視聴率だって昔は世帯視聴率だけだったけど今は世帯視聴率、個人視聴率、タイムシフト視聴率と分かれているし。今やリアルタイムでテレビでテレビドラマを見るのは年寄りの趣味なのかも。

2020年のテレビドラマ」(2021年1月6日)
2019年のテレビドラマ」(2020年1月5日)
2018年のテレビドラマ」(2019年1月3日)
2017年のテレビドラマ」(2018年1月6日)
2016年のテレビドラマ」(2017年1月3日)
2015年のテレビドラマ」(2016年1月3日)
2014年のテレビドラマ」(2015年1月4日)
2013年のテレビドラマ」(2014年1月5日)

2021年は2020年ほどではないけど、やっぱりコロナ禍の影響は大きかったですね。何よりも本来なら2020年に開催予定だった東京オリンピックが2021年夏に延期開催されたせいで、各ドラマ放送回数が変則的な物になり、前年度大河「麒麟がくる」もコロナ禍による撮影・放送中止期間があったために最終回が2021年の2月になり、2021年の大河「晴天を衝け」の開始日が大幅に遅れ2月開始、なおかつオリンピックが1年順延されたためにその分の放送回も削られ、結局全放送話数は41回でした。

大昔の大河「黄金の日日」(1978年)なら全51回、「独眼竜政宗」(1987年)で全50回、年末に3年にわたってSPドラマ「坂の上の雲」(2009年~2011年)が放映された時でさえも、「天地人」全47回、「龍馬伝」全48回、「江」全46回だったというのに。ちなみに他国開催のオリンピックがあった年は2012年「平清盛」も2016年「真田丸」も放送回数は全50回。つくづくアンラッキー。つか、2020年の大河「麒麟がくる」の脚本が池端俊策御大、そして2022年の大河「鎌倉殿の13人」の脚本はもはや大御所の三谷幸喜に挟まれて、もしかして調整可能だったのは大森美香脚本の「晴天を衝け」しかないという大人の事情だったんじゃないの?とか思ったり。

他にも2021年秋ドラマで放送された日テレ「2月の勝者」とテレ東「らせんの迷宮~DNA科学捜査~」は2020年4月放送予定だったのが1年半経ってやっと放送されたようで、「らせんの迷宮」が全7話で終わったのも2020年のコロナ禍による撮影中止期間明け後に撮影再開しようにもキャストのスケジュールの調整がつかなかったのでは?とか思っちゃうよな。

さて2021年のテレビドラマ、例によってランキングサイトから頂いた平均視聴率ドラマは以下の通り(大河ドラマと朝ドラと2クール以上連続ドラマとテレビ東京のドラマがない模様)。

01. テレビ朝日 木21 「ドクターX」 (16.47%)
02. TBS 日21 「日本沈没」 (15.77%)
03. TBS 日21 「天国と地獄」 (15.47%)
04. TBS 日21 「ドラゴン桜」 (14.95%)
05. TBS 日21 「TOKYO MER」 (13.77%)
06. フジテレビ 月21 「イチケイのカラス」 (12.59%)
07. テレビ朝日 木21 「緊急取調室」 (12.18%)
08. フジテレビ 月21 「監察医 朝顔」 (11.96%)
09. TBS 火22 「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」 (11.63%)
10. 日本テレビ 水22 「ハコヅメ」 (11.39%)
11. フジテレビ 月21 「ナイトドクター」 (11.19%)
12. テレビ朝日 木21 「にじいろカルテ」 (11.03%)
13. フジテレビ 月21 「ラジエーションハウスII」 (10.72%)
14. テレビ朝日 木21 「桜の塔」 (10.42%)
15. TBS 火22 「婚姻届に判を捺しただけですが」 (9.95%)
16. 日本テレビ 土22 「レッドアイズ」 (9.84%)
17. TBS 金22 「俺の家の話」 (9.29%)
18. TBS 金22 「リコカツ」 (9.05%)
19. 日本テレビ 土22 「ボイスⅡ」 (8.87%)
20. 日本テレビ 水22 「恋です!」 (8.73%)
21. TBS 金22 「最愛」 (8.70%)
22. 日本テレビ 水22 「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」 (8.66%)
23. フジテレビ 月22 「アバランチ」 (8.61%)
24. フジテレビ 火21 「青のSP」 (8.58%)
25. 日本テレビ 日22 「ネメシス」 (8.55%)
26. 日本テレビ 水22 「恋はDeepに」 (8.37%)
27. TBS 火22 「着飾る恋には理由があって」 (7.99%)
28. TBS 火22 「プロミス・シンデレラ」 (7.92%)
29. 日本テレビ 日22 「君と世界が終わる日に」 (7.77%)
30. 日本テレビ 土22 「コントが始まる」 (7.58%)

うーむ。「ドクターX」は毎回常連だけど、「日本沈没」はいろいろ微妙だな(後述)。「天国と地獄」「ハコヅメ」は普通にとても面白かったです。「イチケイのカラス」も楽しめましたが何から何まで「HERO」味がありすぎるんですよね。「ドラゴン桜」はここ数年のTBS日曜劇場の悪い癖が出ていて、あちこちで「半沢直樹」チックなところが目について何だかなーでした。「おかえりモネ」の坂口健太郎が良かったので「婚姻届に判を捺しただけですが」 も見てみましたが、「#俺たちの菅波」がいないのは当然として(笑)、お話が非常に古いというか昭和みたいでした。「恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~」は第1回だけ見ました。障がい者を描くということに対して非常に丁寧に細やかに神経を使っていて、なおかつ障がい者の日常が想像できない私のような人間にもわかりやすい(説明)描写になっていて、それでいてラブコメとしては楽しそうでした。まああまり趣味じゃないので2話以降は見ていないですが。

2021年のTVドラマ

そんなこんなで私的2021テレビドラマは以下の通り。例によってランキングではなくグループ分けです。1、2回観たドラマは結構ありましたが、一応最終回まで全話見たもので。

<第1グループ>
4月、火曜21時フジテレビ「大豆田とわ子と三人の元夫」
7月、水曜22時日本テレビ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」
4月、土曜21時NHK総合「今ここにある危機とぼくの好感度について」

<第2グループ>
1月、日曜21時TBS「天国と地獄 ~サイコな2人~」
5月、月曜23時6分テレビ東京「シェフは名探偵」
10月、金曜22時TBS 「最愛」
10月、土曜22時日本テレビ「二月の勝者-絶対合格の教室-」
1月、金曜22時TBS「俺の家の話」
4月、土曜夜22時日本テレビ「コントが始まる」
1月、日曜夜20時NHK総合 「麒麟がくる」
2月、日曜夜20時NHK総合 「青天を衝け」
5月、帯8時NHK総合「おかえりモネ」

<第3グループ>
6月、日曜22時NHKBSP「ライオンのおやつ」
7月、木曜24時30分テレビ東京「お耳に合いましたら。」
4月、金曜22時NHK総合「半径5メートル」
4月、月曜21時フジテレビ系「イチケイのカラス」
4月、金曜24時12分テレビ東京「生きるとか死ぬとか父親とか」
7月、水曜25時10分テレビ東京「八月は夜のバッティングセンターで。」
7月、木曜21時テレビ朝日「緊急取調室 第4シーズン」
10月、金曜23時15分テレビ朝日 「和田家の男たち」
1月、土曜23時30分NHK総合「ここは今から倫理です。」

<第4グループ>
1月、土曜23時40分フジテレビ「その女、ジルバ」
4月、月曜23時6分テレビ東京「珈琲いかがでしょう」
9月、金曜22時NHK総合 「ドラマ10 オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」

<第5グループ>
8月、土曜23時40分フジテレビ「准教授・高槻彰良の推察」
7月、日曜21時TBS「日曜劇場 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」
1月、金曜深夜24時12分テレビ東京「ドラマ24 バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜」
4月、金曜22時TBS「金曜ドラマ リコカツ」
9月、土曜21時NHK総合 「土曜ドラマ 正義の天秤」
10月、日曜21時TBS 「日曜劇場 日本沈没ー希望のひとー」

第1グループのドラマは2021年、文句なく面白かったです。「大豆田とわ子と三人の元夫」はとにかくとわ子と3人の夫たちとの日常と会話が面白かったし、とわ子が3回も結婚した割には彼女の魅力が性的魅力ではないところもいい(笑)。毎回変わるエンディング曲も良かったし、最終回のとわ子の母のエピソードにも驚いたし、結局特に何事もなく終わったのも良かった(会社を乗っ取られるとか、大親友がいきなり死んでしまうのに肝心なところが意図的に全く描写されないとか、結婚詐欺師やセクハラパワハラ男に出会うとか、"一般的な"大事件はたくさん起こっていたはずなのに!)。「ハコヅメ」は知らないリアルを本当に面白く見せてくれたし、各キャラもとても魅力的。このドラマもキャラの会話が面白かった。これは原作も連載中だしドラマ最終回の感じから言って続編はいくらでもありなので(有能すぎるハコ長のムロツヨシの謎とか)是非とも続編希望!「今ここにある危機とぼくの好感度について」はさすが脚本・渡辺あや、全5話と言わず、まだまだ見たかった。

第2グループ、「天国と地獄」は今どき入れ替わりネタかよ、と思っていたらどんどん予想を裏切る展開になって毎回次がどうなるのか楽しみでした。「シェフは名探偵」はささやかな日常の謎解きだけど、毎回楽しく安心して見ていられるし、これまたビストロ・パ・マルの各メンバーがすごくいい。これは原作も読んでみたくなりました。「最愛」は登場人物それぞれの"愛する人を守りたい”という思いが複雑に絡まって事態をややこしく見えなくしているのが面白かったし、最終回の二人の男たちの余韻が残る会話がよかったです。「二月の勝者」は中学お受験ネタのドラマだけどゲーム感覚で見られて面白かった。「俺の家の話」と「コントが始まる」はどちらもすごいドラマだと思うんだけど、面白かったかどうかがいまだによくわからない。でも「俺の家の話」の最終回はやられた感があるよね。そう来るかよ!もう根底からいろんなことがひっくり返る展開で驚きました。長瀬智也、もうテレビドラマの世界に戻ってこないのかなあ。「タイガー&ドラゴン」(落語の世界と現実の物語を行き来する長瀬智也と岡田准一、ラストも良かった)や「マイ★ボス マイ★ヒーロー」(あの超絶おバカでピュアな御曹司は長瀬ならではだよ)、「ビッグマネー!」「泣くな、はらちゃん」「クロコーチ」他色々、良かったし好きなんだけど。

第3グループ、「半径5メートル」は地味だけどメディアの様々な問題をしっかりと描いた社会派ドラマ、「ライオンのおやつ」はホスピスの人々をひっそりと描いているんだけど、登場人物たちの死をこれほど丁寧に描いたドラマってないのでは?「お耳に合いましたら。」は主人公(伊藤万理華)が好きなものを好きと宣言して毎回その愛を語りまくる話、伊藤万理華が地味でオタク寄りのキャラだと思っていたら元乃木坂46と聞いて超びっくり。 「和田家の男たち」は和田家の男たちが仕事するそれぞれのメディア(新聞、テレビ、ネットニュース)の問題とかも描いていたけど、何も考えずに見れて良かったです。ラストは納得できるようなオチではないけど(相葉君が売れっ子作家になるのはともかく)現実的だなと思いました。しかもコロナがある日常をごく普通に(取り立ててどうこう言う事もなく)描いているのもよかったです。「ここは今から倫理です。」はちらっと見た原作の先生のキャラがすごく薄気味悪いのでドラマ見るのもどうかと思っていましたが、ドラマでは山田裕貴が「ハコヅメ」とは真逆のキャラを演じていて、しかもNHKでしかできないよなあというような色々考えさせられるドラマになっていました。

さて、第4グループをすっ飛ばして第5グループの「日本沈没」ですよ。一体、なぜ今「日本沈没」で、そしてこの「日本沈没」で一体何を描きたかったのだろうか。そりゃ私は1973年版映画「日本沈没」のファンなので多少厳しい見方をしてしまいますが、物には限度っつーものがあるでしょうよ。確かに今現在日本が沈没するかもしれないとなったら、描かれていたように政府関係者や官僚は会議ばかりやっている事もあるだろうし、学者同士の足の引っ張り合いやデータ捏造もあるかもしれない。国家間の駆け引きも実際にああいうようなやりとりはあるかもしれないので、今のリアルを描くならこういう場面もアリかもしれない。でもそれを全く効果的に描いてないし、何よりも「一つの国が丸ごと驚天動地の大災害に遭う」「一つの国が沈み、その文化や歴史や遺物が失われてしまう」「当たり前のように存在して日々生活していた土地を追われ、友や家族と別れ、二度と戻ることがかなわない」という部分での描写が非常に少なく、そのくせ取ってつけたような無駄な描写が多く、なおかつ微塵も説得力がなかった。

「日本沈没」については言いたいことありすぎで、年末年始に北海道に帰省してこの記事を書き始めてからずっとあれこれ文句を書いていたのですが、長くなるばかりでいつまで経っても終わらなくて(笑)毎年書いてきた前年見た映画の話や前年の墓碑銘とかの記事も進まないので、もうざっくり削除しました(ついでに大河ドラマ「晴天を衝け」と朝ドラ「おかえりモネ」についても長めに書いていた感想を勢いでうっかり消しちゃってとほほだけど)。今、「日本沈没」をドラマ化するなら物理的考証と複雑な今の世界の動きをどう描くか、そして自ら発信メディアを持っている普通の人々の描写が一番難しいだろうと思いました。このドラマの地震関連監修の山岡耕春氏の記事が公式サイトに載っていますが(「地震学者、山岡耕春氏が作品をバックアップ!日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』」)、2021年10月9日)監修の中の人も大変だった模様。

「そもそも日本が沈没することはあり得ないのですが、その上で”日本沈没の原因を温暖化にしたい”と言われたときは非常に困りました。気候変動と地震活動は基本的に関係がないというのが我々の常識なので、もっともらしい設定を作るためにはどうしたらいいのか、頭が痛かったですね。作品は沈没の危機に立ち向かう人々の話なので、設定が荒唐無稽になって作品の邪魔にならないように、ある程度科学的にリアルな部分も取り入れています。(中略)もっともらしい設定を作るためにはどうしたらいいか、頭が痛かった」


率直ううぅ!最初から日本沈没は気候変動のせいという設定ありき。今、気候変動は全世界が真剣に取り組まなくてはならない大問題となっているもんね。こういう姿勢だから最終回に安易に感染症ネタも盛り混むんだよ。よくいえば最新のネタをリアルタイムに物語に反映させる、悪くいえば流行りのネタにとにかく飛びつく。気候変動も感染症もワールドワイドに人々が行き交うこの世界では一つの国の問題だけではない。例え気候変動で日本が沈んだとしても日本人が移民完了して終わりな話ではない。また、このドラマは原作と大きく設定を変えているから(主にファンからの?)批判が多いという話もあるみたいだけど、違うと思う。50年以上前の原作の設定を大きく変えてたってそりゃ仕方がない。今物語にするなら今のリアルがあるんだろうから。原作と違ってもいい、嘘っぱちでもいいから見ている人に納得させて欲しいんだよ。物語世界の中にどっぷり浸からせてほしいんだよ。「日本沈没」はとてつもなくドラマチックな設定の話なんだよう。なのにもう100%ツッコミどころ満載なもんだからおちおち見てられない(笑)。本当に残念でした。

最後に(うっかり消しちゃったので)簡単に2021年の大河ドラマと朝ドラ。「麒麟がくる」は2000年代に入ってからの大河で一番大好きな「いだてん」の次の大河で、もうあんなにワクワクする大河は見られないなーと思って割と冷静に見ていたんだけど(「2020年のテレビドラマ」でも書いたけど)、物語の説得力が素晴らしく、画面構成も美しく、追い詰められてゆく光秀(長谷川博己)とあれじゃあ討たれてもしょうがないw織田信長(染谷将太)の二人の愛憎がまた良くて、最初は染谷将太の信長ってどうなの?と思ったけど、この物語世界の中の信長は愛されたい子供のまま大人になってしまった人なので納得、結局最後まで見てしまいました。でもNHK大河でまさか光秀生存ルートを取るとは思わなかったわー。

「青天を衝け」、最初は幕末のイケメン主人公の大河は興味ないわーと思っていたので、これほどまでに見せてくれるとは思ってもみなかったです。渋沢栄一にも主演の吉沢亮にも微塵も興味がないし幕末物も好きではないので第1回だけ見てみようと思ったら、幕府サイドの人々、特に徳川慶喜(草彅剛)が素晴らしくて結局最後まで見てしまいました。大河ドラマ「真田丸」の主役が真田信繁(堺雅人)なら裏の主役が真田信之(大泉洋)だったように、徳川慶喜は渋沢栄一がああいう生き方になってゆくのを納得させてくれる描き方でこの物語のもう一人の主人公でした。また脇の人々、飛び道具の徳川家康(北王子欣也)はともかく(笑)、平岡円四郎(堤真一)や川村恵十郎(波岡一喜)、土方歳三(町田啓太)、西郷隆盛(博多華丸)、栄一の孫の渋沢敬三(笠松将)等々、今まで知らなかったけど確かに生きて、そして亡くなっていった人々が実に魅力的でした。幕末の、あまりにもあっけなく人の命がどんどん奪われていった時代が本当に無念と思わされ、後半は放送回数がガッツリ減ったせいで物語が駆け足になってしまったのも本当に残念でした。

朝ドラは私の場合、放送時間帯が時間帯のせいもあるのか割と挫折しがち。2000年代に入って最終回まで全部見たのは「あまちゃん」「カーネーション」「まんぷく」ぐらい。ピンと来なくて第1回で挫折したものもあれば、子役時代から大人の俳優への切り替えで何となく見なくなったのもあるし、「半分青い。」なんかは東京の漫画家編で漫画の扱いのひどさに見なくなったし、「おちょやん」も道頓堀編は見ていたけどその後はなんとなく見ずじまい。子役があまりにもこまっしゃくれていて嫌になった作品もある。そんな中の「おかえりモネ」、脚本の安達奈緒子と主演の清原果椰と製作のNHKってよっぽど相性がいいんだろうか、期待していたけどやっぱり良くて久しぶりに最終回まで見ました。

それぞれが密かに傷を抱えて生きている中、主人公モネの真っ直ぐな真面目さ、融通が利かないともいえるかもしれないけど考えながら考えながら前に進むヒロインはやっぱり朝ドラっぽい。とはいえ見ていればわかるけど、セリフで説明する部分がかなり少なくて役者さん達の表情やお芝居で見せてくれる部分がすごく多いので、朝ドラにして冒険しているなーと思ったし、橋田壽賀子御大なら絶対こういう描写はしないんじゃね?とか思いました(笑)。

さて。今年も面白いドラマが見れますように。
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テーマ:テレビドラマ
ジャンル:テレビ・ラジオ
コメント
わたしが見た数少ないドラマのほとんどが、<第2グループ>に入ってて笑えたよ。まあ、事件性の少ないぬるいドラマを選んでいるので、そうなるのかもなぁ。
わたしは、「コントが始まる」も「俺の家の話」も、とても面白かった。「コントが始まる」は、東京03のファンのわたしには、ちょっと投影して見てた部分も有ったかな。以前見た有吉とマツコの番組で、中島みゆきのどの曲が好きかという話題になって、有吉が、芸人の道を諦めて故郷に帰る弟を駅に送って行った経験から、「ホームにて」を選んでたけど、あのドラマも最後がああいう着地で良かったと思ったよ。ちなみにマツコは「タクシードライバー」です。懐の深い運転手さんに出会ったみたい。
そして「俺の家の話」の最終話は驚いたわ。マジかー!って。ほんと、人生何が起きるか分からんよね。
2022/01/27(Thu) 10:39 | URL | suika | 【編集
>わたしは、「コントが始まる」も「俺の家の話」も、とても面白かった。

ドラマとしてすごいなと思う事が結構あったんだけど、このドラマを楽しんでいるのか?というと余計な事を色々考えちゃってストレートには楽しめていなかったのかも。ドラマって難しい。余計な事を色々考えていたとしてもそれを越えたものを見せてくれて瑣末なことなどどうでも良くなってしまうようなドラマがたまにあるから、たまらんですよ。

「コントが始まる」はそうね、お芝居的なところがあるのがダメだったのかも。私、お芝居が本当に苦手だからさー。でもあのラストはよかったよね。

「俺の家の話」はなー。すごいよね。主人公の死をあんなふうに描いて見る人たちを巻き込むというか道連れにして。でもその別れを咀嚼して日々生きていく人たちを描いていていて。まあ私の場合、クドカンドラマはハマると本当に面白く観られるけど(「タイガー&ドラゴン」「いだてん」他)、ハマらないと本当にダメ(「うぬぼれ刑事」「11人もいる」他)なので、今回みたいなのは珍しいんだけど。
2022/01/27(Thu) 22:00 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
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