今朝メイルを見てみたら、復刊.comから「武部本一郎 SF挿絵原画蒐集」が復刊というニュースが来ていた。これは嬉しい。武部本一郎はバローズのターザンものや「火星のプリンセス」などのSFの表紙や挿絵を描いていた人だが、児童書のイラストや池田宣政訳のアルセーヌ・ルパンシリーズの表紙を描いていたので絵に見覚えが有る人もいると思う。この人の描くルパンがそれはそれは美しく素敵だったのだ。私にとってルパンと言えば武部本一郎のルパンしかあり得ない。そして昔よく読んだジュブナイルSFの物語を思い出す時、この人の絵とセットになっている事も少なくない。メカは不得意なようだったが、描かれる人物や物語世界がどれもとても美しくて印象的だった。

ジュブナイルSFで「なぞの転校生」(眉村卓、鶴書房盛光社版。現在出ている本は武部本一郎のイラストではなかったと思う)という作品が有り、これも武部本一郎が挿絵を描いていた。この物語の中では、「なぞの転校生」とその一族が想像を絶する美しい人たちということになっているのだが、それも納得できる美しい挿絵だった。だからこの「謎の転校生」がNHK少年ドラマシリーズでドラマ化された時、私の「ガッカリ」はどれほど大きかった事か!(ま、同じ少年ドラマシイーズの「11人いる!」(萩尾望都原作)のドラマ化の驚天動地ぶりに比べたらまだまだだが)

武部画伯が亡くなられた後確か15年か10年くらい前に一度3冊組の画集が出たのだが、当時は高くて買えなかった(何せ1冊3000円もしたのだ)。しかし、その画集は結構さっさと絶版になってしまい、たまにオークションなどで見かけると1冊3万円とかというとんでもない値段になっていて、「あの時買っておけばよかったーーーーー」と何度も思ったものなのだ。

今回発行される画集がそれと同じものかどうかはよくわからないが(版型や装丁が全く違うし)、そして今度も画集としてはかなり高いお値段だが、今度こそ買い逃さないようにしたい……と思う。高いけどな(そして場所も取りそうだが)。
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