帰省中でまだ帯広の実家にいるのだが、今日のお昼は皆で近所のイタリアンレストランに行くことになった。近所のイタ飯屋といったってここは北海道のど田舎の住宅街ですよ。渋谷松涛や世田谷成城の住宅街の真ん中にひっそりとある隠れ家的なレストランとはわけが違う。

単純なデザインの防寒第一の北海道の一般住宅、それがポツリポツリと並んでいるど真ん中に、まるでヨーロッパの宮殿のようなご立派な建物がいきなり見えてくる。この場違い感はどこかでみたような……。あー、田舎のラブホテル? 実際間違って入ってくるカップルもいるのだという。うちの母親が言うには、以前金持ちの親父が愛人を住まわせるために建てた建物だったが、その金持ちが亡くなって売却されたものらしい。しかし周りの風景に全くとけこまないこんな家をもらっても、愛人さんもありがためいわくだったんじゃ……。

さて、このレストランに出かける前に「すぐそばなんだから別に化粧とかしてかなくてもいいよね」と私が聞くと、母は

「あんた、その顔で外に行くのかい」

と言ったのだ。ひ、ひどい……。

私は会社に行くときや何かイベントのとき、あるいは新宿などのように人が多いところに行くときは化粧をしてそれなりの格好をして出かけるのだが、休みの日などに近所やせいぜい隣駅に行くときはすっぴんに普段着なのだ。休みで、人もまばらで、歩いて10分の近所の店なんだからいいじゃんかよう。しかし「もう少し見栄えいい顔にしておけ」という母の指令により、化粧をしてそれなりの格好をして母と子どもと姪っ子の4人でそのレストランの中に入る。

入るとまず入口はゆるやかな螺旋階段があるでかい吹き抜けのホールですよ。こんなのを一般住宅にしていたのか? 北海道でこんな家を建てたら暖房費がすごいことになるんじゃ……(って、リッチな皆様はそんなこと気にしないか)。コートを預けて奥のレストランで席に着く。こちらも4席ずつのテーブルがゆったりと10組ほど並べられた結構広いホールだ。

母「昔住宅だったときは、ここが茶の間だったんだって」
私「茶の間って……。こんだけ広くて、壁やドアがあんなヨーロッパのお城みたいなつくりになっていて、天井にはシャンデリアがあるような所を、普通『茶の間』とは言わんでしょう?」
母「あ、茶の間じゃなくてリビングか」
私「でもなんでここがリビングだって知っているの?」
母「取引先の人が昔住宅だったときに来たことがあったのさ。奥のふすまを開けると畳敷きになっていて、鶴やら亀やらの立派な絵がかざってあるんだって」

うひゃー、ますます趣味が悪い家だ。しかし出てくる料理自体はそれなりにおいしかった。お値段も都会の隠れ家レストランと違って1200~1800円ほどでデザートつきのランチコースをいただけて、ナイスでした。しかし料理に満足して、一歩外に出るとこの建物の外観が目に入る。うっ……。

こんな地方にもやはりバブルな時代はあったのだという事を実感したひと時だった。
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コメント
うんうん、実家で骨まで溶けて、だらだらぐだぐだくらげ状態では化粧は辛いよね。友達に化粧が楽しいという猛者がいて、アイシャドウの入れ方やマスカラのこだわりなどを語ってくれますが、わたしと出来上がりがちょーっと違うだけじゃん。(中年女の化粧の出来ばえの違いなんて誰が気にする。と、面倒くさがりの自己弁護)
わたしも実家の母に「いい年して、せめて外出の時くらい化粧しろ」とよく言われますが、あの世代の方は、だんなが起きてくる頃には身支度を整えていよと教えこまれた世代なので、口煩くなる模様。(いいじゃん、今更。と腹で思うも、口答えしても絶対勝てないので、言うこと聞いといた方が楽)
しかしtsumireさん、リフレッシュしてますねぇ。
2006/01/06(Fri) 08:21 | URL | suika | 【編集
リフレッシュ(という名のだらだら生活)から、昨日東京に戻ってきました。あーー、いきなり今日から会社でなくてよかった……。ダラダラ生活にあまり変わりがないけれど、とりあえず少しずつ社会復帰しています(ほんとか?)。

札幌のばあちゃんなんかもうじいちゃんいないし、外出しない日もあるのに、朝はちゃんとお化粧しているんだよねぇ。まあ、化粧が身支度の一部になっているから外せないんだろうけど、私なんか化粧は身支度のスペシャルオプションだからなー。

まあこのトシになると、化粧でもしてちったぁ「見栄えがいい顔」にしておかないと、綾小路きみまろのネタになるようなおばさんになるだけだしな。
2006/01/07(Sat) 10:32 | URL | tsumire | 【編集
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