今月のチャレンジ企画第2弾「おおきく振りかぶって第1巻」(ひぐちアサ、講談社、アフタヌーンKC、212p、540円)。手塚治虫文化賞新生賞の作品(5月11日「第10回手塚治虫文化賞発表」)。受賞理由は「野球マンガに新たな表現の可能性を示したことに対して」。……え!? 何が?

単純にまあ面白かったが、作品自体は非常に古いタイプの漫画のような気もしたのだが。もっとも「野球マンガ」自体ほとんど読んでいないので、野球マンガとしては新しいといわれると、へぇーそうなんだー、な感じ。まあ、私が知っている野球マンガといえば熱血・超人系「ドカベン」「巨人の星」「アストロ球団」「あぶさん」「野球狂の詩」(←連載中の作品もあるとはいえどれも古いよ!)、あるいはラブコメ「タッチ」、ギャグの「すすめ!! パイレーツ」(←やっぱ古いよ……)という感じで、確かにこの系列には入らないかもしれない。

話は「埼玉県立西浦高校は、軟式から硬式野球部になったばかり。トラウマを抱える投手の三橋、読みの鋭い捕手の阿部、天才肌の三塁手・田島らが一つのチームとしてまとまりながら、甲子園出場を目指す。」というもので、野球マンガの王道(というか、高校野球マンガでシリアスなものなら必ずこうなるよな)的ストーリーだが、登場人物たちの心理描写はしつこいくらい丹念に(?)描きこまれている。特に投手の三橋のいじけっぷり、びびりっぷりはうざいくらいで、たまにコミックスを足で踏んづけたくなるくらいだ。

まだ1巻目も全部は読んでいないので、登場人物たちがこれからどう変わるのか見えていないのだが、これから描かれるその成長振りが「新たな表現の可能性を示し」ているんだとしたら、ま、続きを読むのも結構楽しみというものだ。
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コメント
>たまにコミックスを足で踏んづけたくなるくらいだ

そこまで思われれば作者も本望かと....
それにしても同い年だけあって、かぶってるなぁ、野球漫画。
「タッチ」「H2」「ドカベン」「あぶさん」(まだ野球やってるらしいね)「野球狂の詩」「巨人の星」「我ら九人の甲子園」くらいか。
ほんとにtsumireさん、チャレンジモードなんだね。わたしは野球漫画はもうごちそうさまって感じなんだけど。
少年(青年)漫画におけるスポーツ物はやっぱり王道ってことか?
2006/06/07(Wed) 18:05 | URL |  | 【編集
>チャレンジモードなんだね。わたしは野球漫画はもうごちそうさまって感じなんだけど。

いやー、別に野球漫画というだけなら興味はないんだけど、面白い漫画は読んでみたいからなー。昨日は書店でチャレンジ本に「ないしょのつぼみ」(やぶうち優)を手に取ったものの、レジに行く勇気がなかったよ……。っつーか、こんな本(というのも失礼だが)読んでいる場合か!?と迷ったあげく結局買わなかったというか。
2006/06/08(Thu) 06:40 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
野球マンガ自体、ほとんど読んでない、といって、そのラインナップってどうなの?
マンガ読みとしては常識の範囲内なの?
得意分野となったら、どれほどの量になるのか・・・おそるべしKさん。
チャレンジ企画といえば、ヨタヨタと再びマンガを読み始めた私。
「百鬼夜行抄」が面白かったので、この人の短編集と、君のお勧め本にあった「大奥」の作者の他のマンガをブックオフで1冊ずつ買ってきて読んだら、おっや~!?
これって、もしやBLとかってジャンル?
でも昔あった「風と木・・」に比べたら、随分このジャンルも進化したなあ~。
あれは1、2巻めで「続き貸さなくていいよ!」と友達に突っ返した程 うっとうしかったけど、これはケーキうまそうだし、続きも買おうっと。
図らずも、新ジャンルにチャレンジしてしまったよ!
2006/06/08(Thu) 09:02 | URL | oha-ran | 【編集
>そのラインナップってどうなの

え? これくらいは普通読んでいるんじゃないのか? ま、「アストロ球団」や「タッチ」は読んだこと無いけどストーリー知っているし。

あーーー、よしながふみのBL物に行っちゃいましたかぁ~? ケーキうまそうっつーことは「西洋骨董洋菓子店」ですかい? よしながふみのBL以外の面白い作品は「愛すべき娘たち」とか「フラワー・オブ・ライフ」とか「愛がなくても喰ってゆけます。」もあるのにBL。ふふふ、もしかしてBLがoha-ranさんを呼んでいるのね~。そんなあなたは今年の夏の有明は、3日目の西ホールへGO!(私は3日目の東ホールでひっそりとしています)
2006/06/08(Thu) 09:27 | URL | tsumire | 【編集
げっ!単に安い方(105円)買っただけなんだが・・。でも昔は ひさうちみちおとか読んでたくらいだから、この位は許容範囲だな。

ところで2度も来ちゃって悪いんだが、先日疑問に思った事を思い出したもんで、忘れんうちに聞いとくわ。(年のせいかすぐ忘れるからね)
ブックオフうろついてて、萩尾望都や山岸涼子は私の知らないマンガがいろいろ文庫であったんだけど、吉田秋生はいっぱいあるものの新しいのは見当たらず・・。そしてマイフェバリット大島弓子や倉田江美はどこサいっちまっただ?私は'88年頃からマンガと疎遠になっちゃったんだけど、もう描いてないのかなぁ~?
少女マンガのコミック版の棚なんて知らない漫画家ばっかだし。
とりあえず大島弓子の近況、知ってたら教えて。
2006/06/08(Thu) 15:58 | URL | oha-ran | 【編集
>単に安い方(105円)買っただけなんだが

本をつかむ手が、あなたが(心から)求めるものをつかんでいたのよ。

♪さあ行こう 夢に見た島へと
 波を越えて 風に乗って 海へ出よう♪

曲はアニメの「宝島」ですが、「島」はもちろん有明の西の腐海に浮かぶサークルの島、「波」は人の波、そして「海」はもちろん腐女子が集う腐海よ~。

>とりあえず大島弓子の近況、知ってたら教えて。

あー。じゃ、まず検索の仕方から。
1.Amazonもしくはbk1で著者名で、なおかつ書籍発行日順で検索。
2.Wikipediaか、はてなで検索し、公式ホームページあるいはファンサイトが載っていないかチェック。

大島弓子の場合はファンサイトにいろいろ載ってたよ。

http://www.geocities.jp/youmiey/kahluamilk/

最新刊は2003年の『秋日子かく語りき』みたいだけど、どうやらそのうち『グーグーだって猫である3』が出るかもしれないみたいね(発売日未定)。
2006/06/08(Thu) 16:42 | URL | tsumire | 【編集
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