この夏公開の「日本沈没」(原作:小松左京、監督:樋口真嗣)再映画化記念スペシャル企画・小松左京公認「日本ふるさと沈没」(鶴田謙二他、 アニメージュコミックス、徳間書店 、1,260円)。鶴田謙二他多数の漫画家によるローカル限定沈没アンソロジー。いやあ、記念本とか便乗本というよりも明らかにバカ本ですよ(←ホメています。念のため)。

執筆陣は北海道地方沈没担当は吾妻ひでお「帰郷」(北海道浦幌。海に浦幌駅のプレートが浮かんでいます)、あさりよしとお「沈没!」(北海道上砂川町)、唐沢なをき「登別沈没」(北海道札幌市)、本州沈没担当が遠藤浩輝「Sink←→Float(スレ違い)」(秋田県。登場人物がみんな秋田弁なのがよろしい)、西島大介「三鷹沈没」(東京都)、伊藤伸平「所沢沈没」(埼玉県)、米村孝一郎「続山海評判記」(石川県)、鶴田謙二「沈没ラプソディー」(静岡県)、恋緒みなと「赤味噌沈没!?」(愛知県。「名古屋って名古屋県にあるんちゃうの?」ってそりゃ思うよ……)、ひさうちみちお「京都沈没」(京都府。ひさうちみちおの漫画って20年ぶりくらいに見ましたよ)、空ヲ「古都消失」(京都府)、トニーたけざき「ちんぼつニッポン」(大阪府。このタイトルだけでなんだかトニーたけざきっぽい)、いしいひさいち「岡山沈没」(岡山県。大阪じゃなかったのか)、寺田克也「しあわせな桃太郎」(岡山県)、TONO「日本沈没大騒動」(広島県)、四国担当:宮尾岳「発動!D-4計画」(香川県)、九州が安永航一郎「日本沈没責任論」(福岡県)、ヒロモト森一「マンガに本沈没」(熊本県)、幸田朋弘「対馬残留」(長崎県)、そして沖縄がロマのフ比嘉「国ぬ国々 島ぬ島々」(沖縄県)となかなか豪華(?)。なお、とり・みきは熊本県出身だが大トリで日本全部を沈め中「日本沈orz全国篇」。

この中ではオープニングと中程で描かれる鶴田謙二の作品が一番初代映画化作品「日本沈没」をベースにした物になっている。それはこの本の中では大して重要な事ではないが(え!?)、でも私初代の「日本沈没」、すごく好きだったなー(遠い目)。映画としても好きだったけど特に日本の沈没と消滅を主張する狂信的な物理学者・田所博士が(小林桂樹。けっきょくジジ専ということか?)。ちなみに他の出演者では渡老人(島田正吾。もうジジ専じゃなくてオケ専ですよ!)もごひいき。しかし鶴田謙二の田所博士がまたいいですよ。鶴田謙二は「Spiritof Wonder」(1988年)でも地球温暖化で水没した日本(というか浜松町)を描いているし、「Forget-me-not」(2003年)ではベネチアを舞台にした探偵物(?)を描いているし、きっとこういう水没ものが好きなんだろうなあ。

他はローカルネタを盛り込んでそれなりにまあ面白いのもあるけれど、そこの地方が沈没する必然性があまり感じられないなー(お遊びの本にそこまで求めるのもいかがなものか?)。なお、TONOが入っているなら、ここはひとつ佐々木倫子(北海道旭川市出身。「地図にない街」シノロが沈没した話とか)とか島本和彦(北海道池田町。田所博士がすごく熱血だったり)も入れて欲しかったが。あるいは佐藤秀峰(北海道池田町)で沈没後の海中で海猿が大活躍、でもOK。

ところで一番最初に「日本沈没」が発表された時(1973年)には、日本が沈没した後世界中を日本人が難民として放浪する続編が出ると言われていたのに、早30年以上たち、続編なんか絶対無理だろとか思っていたら、今回の再映画化を機会に「2006年の再映画化に合わせ谷甲州との共著という形で2006年中に出版する予定となった。」(Wikipediaより)とあってびっくりだ。んー、作品は読んでみたいけど、できれば当時読んでみたかったな。
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