昨日から公開されているアニメ映画「ブレイブ・ストーリー」を、子どもの強いリクエストで今日の朝一で見に行って来た。原作は宮部みゆきの大作ファンタジー「ブレイブ・ストーリー」。とかいってもストーリーも予備知識も全くなく、なんで声の出演者ばっかり目立っているのかなーとかぼんやり思っていただけなので特に期待もせずに見に行って来た。

物語は「ワタルはどこにでもいる平凡な11歳の少年。ある夜、親友のカッちゃんとふたりで幽霊ビルの中を探検をしていたワタルは、階段の上に浮かぶ奇妙な扉を見つけ、その中へ入っていくミツルの姿を目にする。ミツルは、成績優秀、スポーツ万能、おまけにルックスもいいと評判の隣のクラスの転校生。女の子に騒がれても、笑顔ひとつ見せないクールで大人びた少年だ。「あの扉の向こうには何かあるの?」と問いかけるワタルに、ミツルは真顔でこう答えた??

扉の向こうに行けば、運命を変えられる。一つだけ願いが叶うんだ。」(公式ホームページより)

その後自分の身に突然降ってわいた災難(?)に「こんな運命、間違っている!」とワタルは異世界の扉を開ける。ネタバレ他があるので、とりあえずページを折り畳んでおきます。
ネタバレっていったって、大した事は書いてないけどな。

さて、この10年ほど映画館で見たアニメといえばジブリ作品かピクサー作品だけなので、どうも無意識のうちにあのレベルの映画を期待しちゃっていたみたいだ。いや、技術的には悪くなかったとは思うけど。まず映画が始まって思ったのは、CG表現がすごいけど、でもキャラクタ部分とレベル的に合ってない感じだな、でしたよ。でもそんなことは物語さえちゃんと描けていれば気にするようなもんでもないし。

で、肝心のお話の方は……宮部みゆきの原作は読んでないけど同様の異世界ファンタジー物の「ドリームバスター」なんかは面白いからこっちの話も多分面白いんだろうと思うんだけど、なんですかね、多分脚本がかなりダメなんじゃないのか? 主人公ワタルが飛び込んだ「ビジョン」の異世界ぶりがこれでもかこれでもかと描かれているのに、異世界感があんまりしない。なんかもったいないなぁ。

それもまあいいとして、願いを運命の女神に叶えてもらうために必要な5つの宝玉を集める過程が……1個目はごくふつうにエピソードが入るんだけど、2個目~4個目は早回し? ダイジェスト? 走馬灯? なんかありがちな歌謡曲みたいな曲に乗って、2、3分でいっきに描いて(セリフなし)あともう1個集めればコンプリートだぜっってなっている。ここはちゃんときっちり描かなきゃだめだろーーーーーーっ! 後半、ワタルがビジョンで仲間になった連中のために、自分の願いを諦めるだけの説得力がないやんけ。ビジョンはワタルが自分の願いを諦めてでも守りたい世界なのだというのが全然伝わってこないじゃないか。例えば「風の谷のナウシカ」のオープニングで、じっくりと風の谷の村の美しさや村人とナウシカの平和な交わりが描かれるのは、後半の戦い部分や疲れ果て荒れた大地との対比を描いているというのもあるけど、ナウシカが守りたいと思うだけの、それだけの価値がある村であることをじっくり描き出していたからこそ、ナウシカが風の谷を守るために戦うというのも納得できるのだ。

しかも現実世界部分でワタルがミツルのことを親友と思うだけのエピソードがほとんど描かれていないので、ビジョンの中ででワタルが「ミツルはそんなやつじゃない」と言っていたり、あるいはミツルを助けるためにも運命の女神に会おうとするというのが、これまた説得力がない。またミツルが何を願ってビジョンの各地で破壊活動をしたのか、もう少しちゃんとミツルの願いをラストまでのシーンで描いていたら、ミツルにも共感できるし彼の行動に多少なりとも納得で来るのだが、それがほとんどない。異世界部分の方が見せ場は沢山あるかもしれないけれど、ここはきっちり現実世界での人間関係も描いておくべきだったと思う。なんだか色んな方面でもったいない作りをしているような気がした映画だ。

それでもまあそこそこ面白いだろうとは思うので(←えらそー)、小学生高学年ならそれなりに楽しめるんじゃないのかなぁ。うちの子ども(7歳)は前半部分はそれなりに楽しんでいたようだったが、ラスト近くやけに観念的なセリフが多かったせいかすっかり退屈して「一体いつ終わるの?」と聞いてましたよ。そのくせ終わったら「面白かったね!」と言っていたが。

さて今月末は子どものリクエストで「ゲド戦記」も待っている。私は「日本沈没」も見てみたいんだけどな。
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