先月私が第1巻を買って同僚H杉に貸したら、彼女の方がすっかりハマってしまって12巻まで一気に大人買いしてしまった「デスノート」(大場つぐみ、小畑健、集英社)、H杉の後はOちゃん、本部長のFさん、O原さんと回し読みされていたのが一昨日私の所に回って来た。さっきやっと完結巻の第12巻を読み終わったところだ。

さて、私の感想は「なるほどな~」である。第1巻を読んだ時点で連載誌が少年漫画誌である以上、ラストはああなるだろうとは思ったし、その方法もきっとノートで始まったのだからノートで終わるだろうと思っていたのだが、しかし何よりも感心したのが、あの天下の少年ジャンプで大人気だった(らしい)この作品が、ちゃんとした美しいラストで終わらせられているということだ。ジャンプといえば人気があれば作者が嫌がっていても賞味期限があるうちはずるずる描かかせ続け、ちょっとでも人気が無くなると物語的に破綻しようが途中でばっさり斬る雑誌として有名だ。それが後半多少失速気味に思える所もあったが、この長さ(コミックス12巻)できちんと終わっているのだ。なんか作品の内容よりもまずそこに感心してしまいましたよ。

肝心の中身の方だが、時間が大きく流れてしまう第7巻の最後までが私は物語として結構楽しめた。でもその後の部分はあまり、というかほとんど楽しめなかった。なのにストーリーがどうなるのかだけはすごく気になるのだ。だから最終巻まで読み続けた訳だが、話が気になるというのと、話がすごく面白いは別のことなんだなと改めて実感してしまいましたよ。しかし私にはあまり楽しめなかった後半部分だが、こういう2部構成といってもいい形になっているのはもしかすると、実はミヒャエル・エンデの「はてしない物語」のように、光と影、裏と表としてこの物語世界には必要な部分ではあったのではないかという気はする。成功していたのかどうかはよくわからないけど。でも、ま、作品としてはとても幸せなラスト(←物語の内容が、ではなく)を迎えられてよかったんじゃないんでしょうか。

ところで、この作画のヒト、結構ジジィ萌えだったんじゃないのか? なんか夜神月のとーちゃんの描写に異様に力が入っていたような気もするのだが。気のせいか?
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ジャンル:日記
コメント
すごいなぁtsumireさん、最後まで読んだんだ。わたしゃ早い内に脱落しちゃったよ(とほほ)
最終回だけ週刊のほうで読んだけど、まあ、ああいうオチのつけかたしかないよね。そういう意味では、少年誌の主人公としては珍しい終わり方だったのでは?
あの作画の人は「ヒカルの碁」の時もジジィを丁寧に書いてたよ。(というか、全般的に緻密な絵なんだけど、若い人に較べて年よりは何かと書く線が多いため、いやでも手が込んでくるのか?)
2006/07/20(Thu) 07:21 | URL | suika | 【編集
>少年誌の主人公としては珍しい終わり方だったのでは?

なるほど、そうかもねぇ。……とか言ってて少年漫画って全然読んで無いから傾向が全くわからんのだが。もっとも主人公がああいう風に徹底的にダークサイドに堕ちているという設定自体ないような気もするが(違うかな? 読んで無いからやっぱりわからんが)。

>「ヒカルの碁」の時もジジィを丁寧に書いてたよ

へぇー。でも問題はジジィだから緻密にシワを描いているというだけじゃないな。もしジジィ萌えじゃないんだとしたら、主人公達(月とかLとかN)があんまりにものっぺりとしていて平面的過ぎて(そうでなきゃ「悪」の顔してたりして)描いてて飽きちゃうからってのもあるのかもなー。
2006/07/20(Thu) 09:41 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
新刊出る度、子どもが買ったのを読んでたので、もう中盤は忘れてしまったが・・。
私は初代Lのキャラが気に入ってたので、映画であの子がどう描かれてるかに関心あるわ。(映画館まで行く気はないけど)
この作画の人、「なんとか爺チャン」ってサイボーグだか何かの爺さんが主人公の漫画を描いてるらしいよ(娘談)
suikaさんの言うように、やたら緻密な絵を描く人だから、シワの多い年寄り描くのが好きなのかもね。

しかしジャンプってそういう雑誌だったんだ~!?
昔君から借りた、衝撃の書「消えたマンガ家」を思い出しちゃったよ。
2006/07/20(Thu) 09:43 | URL | oha-ran | 【編集
>この作画の人、「なんとか爺チャン」ってサイボーグだか何かの爺さんが主人公の漫画を描いてるらしいよ

今検索してみたら「CYBORGじいちゃんG」は小畑健(土方茂名義)のデビュー作のギャグ漫画みたいね(つまりデビューからもうジジィ萌え?)。「農作業用サイボーグに生まれ変わった主人公・壊造時次郎 = サイボーグじいちゃんGが、迫りくるライバル科学者社礼頭毒郎およびその手下と戦うギャグ漫画。強烈で破天荒なナンセンスと「田舎のじーちゃん」と「サイボーグ」を組み合わせるなどのギャップを武器としたギャグ展開をパターンとする。」だってー。うわー、読んでみようかなぁ。
2006/07/20(Thu) 10:52 | URL | tsumire→oha-ranさん | 【編集
小畑健ってオリジナルストーリーを描かせると面白くないけど原作が付くと絵に力が入って魅力あるキャラを描ける人みたいです。
1件だけ例外は「あやつり右近」(だったかな?)の最終話、原作が遅れたのか、アシスタントがいなかったのか、ほとんど人物だけで背景白かったです。人物のペンも荒れていました。

>「ヒカルの碁」の時もジジィを丁寧に書いてたよ
「ヒカルの碁」の単行本の中で「ジジィキャラを描くのが好き」みたいな事書いてあったと思います。「ヒカルの碁」も「デスノート」の街背景は、中央線N駅北口みたいです。

>しかしジャンプってそういう雑誌だったんだ~!?
ジャンプのこの話は有名で「消えたマンガ家」本が、ジャンプだけで何冊か出せますよ。
2006/07/20(Thu) 11:14 | URL | P子 | 【編集
すごい、P子さん結構読み込んでいるなぁ。でも現在の少年ジャンプの読者層の半分近くが女性らしいから、皆さんこれくらい結構普通に読んでいるのかなー。

>「ヒカルの碁」の単行本の中で「ジジィキャラを描くのが好き」みたいな事書いてあったと

なるほど、やはりジジィ萌え、と(←違います)。

>中央線N駅北口

え? 丸井やまんだらけのある方のN駅ですよね? 萩原流行や山本益博がうろついている方のN駅じゃないよね。同僚H杉に本を返却しちゃったから見直せないのが残念だ。
2006/07/20(Thu) 13:06 | URL | tsumire→P子さん | 【編集
少年ジャンプは創刊号からの付き合いですから~~年がばれる。面白いマンガだったら少年も少女も関係無で読んでます。

>丸井やまんだらけのある方のN駅ですよね?
そうです。N駅中央線ホームから北口を見るとNうさぎの看板周辺が描かれていました。「デスノート」なら1巻だったかしら?
2006/07/20(Thu) 16:33 | URL | P子 | 【編集
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