さて先週、同僚M様の洗脳化計画の一環で「エマ 」(森薫、エンターブレイン)全7巻を借りた訳だが(8月22日「「エマ 第1巻」森薫」)、いやー、カルピス劇場だなんて言ってすまんかった。まあ、1巻2巻はまったりとした(←「のんびり」でもなく「ほのぼの」でもなく)英国の古き良き時代風のお話で、2巻目を読み終わる頃には「もしかしてビクトリアン・ハーレクインロマンス?」と思ったのだが、違いましたよ。確かに怒濤の展開になだれ込むのだが、これはカルピス劇場でもハーレクインでもなかった。これは「ジェーン・エア」でしたよ。もちろん突っ込みどころは結構あるのだが、いやはやいいですね、久々に実に趣のある純愛ロマン(うひゃーーーーっ!)を読ませていただきました。触れそうで触れない、届きそうで届かない、もどかしい感じが実に懐かしくもありますよ。

しかしこの作品中の静謐さはいったいどこからくるのだろうと思ったら、まあ一コマ一コマが丁寧に描かれているのもあるのだが、一番の原因は擬音、擬態語、効果音、効果線が極力描かれていないことにあるんだね。普通動線を表現するために何かが落ちる時なら落ちる方向に向かって線が描かれ「ヒュー」とか「どすん」とか効果音が描かれるのだが、この作品にはそれがすごく少ないのだ。内田善美を思い出すな。

それにしてもM様の洗脳計画は巧みである。まず最初に1巻だけ持ってきて私の様子を伺い、翌日2巻を持ってきて私の反応を確認すると、その翌日にはいきなり7巻までどさっと持ってきたのだ。確かに2巻目までのハードルを乗り越えないとこの作品の面白さはわからないものね。以前「十二国記」をM様に洗脳された時も同様の手口(手口!?)で、「月の影 影の海」を貸してくれて「この巻は暗くて主人公が辛い話ですが、ここを乗り越えればすごいことになりますからっ!」と言われて借りて、すっかりハマッたものだった。こうしてまたM様にすっかり洗脳されているのだった。
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コメント
そうか、純愛か。そして怒涛の展開ね。うーん、読んでみたいゲージが大分上がってきたけど、わたしの近所にはM様は住んでないので、漫画喫茶かな。(殆ど行ったことないけど)
「十二国記」はすごいよね。最初暗いっていうか、何がなんだかって感じだったわ。やたら難しい漢字も出てくるし。しかしあっという間にぐいぐい引き込まれて、「月の影 影の海」以降は、もちろん大人買いだす。
小野不由美さん、さっさと続きを書いてください。お願いします。(ここで言っても聞こえないか)
2006/08/28(Mon) 01:07 | URL | suika | 【編集
>それにしてもM様の洗脳計画は巧みである。
M嬢様、お近くに御住まいください。

>「月の影 影の海」以降は、もちろん大人買いだす。
読んでいないお話です。漫画喫茶においてあるかしら?漫画喫茶も当り外れがあって置いてないところがあったりしますから・・
2006/08/28(Mon) 11:54 | URL | P子 | 【編集
ほんとに、小野不由美は何をしているんだーーーー、早く続きを書けーーーーー!!

一体何しているんでしょうかね。まあ、何百ページも書いた原稿をちょくちょく全部捨てて書き直したりするそうだから、もしかしたらちゃんと続きは書いているのかも知れんけど。「ゴーストハント」がアニメ化されるそうだから、そのうち近況ぐらいはあがってくるかもね。
2006/08/28(Mon) 13:33 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
>読んでいないお話です。漫画喫茶においてあるかしら?

漫画作品じゃなくて小説なので置いてないところもあるでしょうね。ライトノベル系の小説を置いてある漫画喫茶はおおいようですが。

漫画喫茶は、色々ありますからね。チェーン店系ではないタイプの店のほうが本の品揃えが個性的だったり充実してたりしますね。チェーン店系は売れている本は置いてあるんだけど、ちょっとマニアックなのや小説は置いてないこともあるからなー。
2006/08/28(Mon) 13:38 | URL | tsumire→P子さん | 【編集
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