底辺女子高生会社帰りに何気に手に取ってみたエッセイ本「底辺女子高生」(豊島ミホ、幻冬舎文庫、2006年、246p、520円)、内容は「「本当の私」なんて探してもいません。みっともなくもがいてる日々こそが、振り返れば青春なんです―。「底辺」な生活から脱出するため家出した高校二年の春。盛り下がりまくりの地味な学祭。「下宿内恋愛禁止」の厳粛なる掟。保健室の常連たち。出席時数が足りなくて、皆から遅れた一人きりの卒業式。最注目の作家によるホロ苦青春エッセイ」(Amazon商品紹介より)。

あまりにも地味すぎる青春時代を送った著者のその地味青春時代を描いたエッセイなのだが、現在23歳(執筆時。現在は24歳)で、ここまでちゃんと振り返って面白おかしく描けるっていうのは結構才能があるんだろうなぁ(←えらそー)。現在このお年のお嬢さんが高校時代はテレビを見ずにラジオを聴いていたとか(しかもリクエストはがきをバンバン出していた)、球技大会では地味女子が集まって卓球をやったとか、高校生時代にクラスの男子としゃべったのは3回だけだとか、ホントにそりゃ地味だよねって話だ。もちろん基本は高校時代のクラスの中に自分の居場所がなくて(「見つけ出せなくて」ではなく「なくて」)、いたたまれない日々を過ごしてしまった著者の「底辺女子高生」時代をヒジョーにネガティブに描いているのだが、でも面白おかしい。そして本人が後書きで書いているように、今振り返ってみれば本人が当時思っていたほどには全然どん底じゃないし(だいたい「女子高生」であるだけでもう、非どん底は保証されているようなもんだしな)。でも書いてあるエピソードの一つ一つが、40代のババァにもそうだったよなぁと思わせられるのはなかなかのもんですよ。本人が描いている挿絵もなかなかナイス。

著者のメッセージは「今すごくつらくても、そのうちなんとかなるよ」ということで、現役の学生さんが買えるようにと文庫で出したそうだ。でも、全部ウェブで見られるんだよな……(私も本を買ってから気がついたよ)。ま、私は文章はウェブで読むよりも紙媒体で読むほうが好きだし、自宅でいちいちPC立ち上げる時間あんまりないし、本だと電車の中で読めるからいいんだけど。

 ・底辺女子高生(幻冬舎ウェブマガジン)
 ・告知板としま(豊島ミホサイト)
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