11月も後半になり会社で「1年がすぎるのも早いねぇ」「もう、そろそろ年賀状の用意をしなくちゃね」と挨拶のような会話をしていた所、練馬のS嬢が深いため息をついたのだった。

私「あー、お母様の年賀状作りが控えているのね」
S嬢「そうなのよ……。自分のパソコンの使い方ぐらい自分でちゃんと覚えろって口を酸っぱくして言っているし、説明はしてあげるけど一度しかしないからちゃんとメモっとけ、って言っているんだけどねぇ、最終的には結局私がやることになっちゃうんだよね」
Nさん「まあ、Sさんのお母さんの年代の人ががパソコンを使いこなしているだけでも立派だよ」
S嬢「こなしてないよ。使えてないなら使うなっつーの。母親のパソコンね、今年の夏にクラッシュして結局修理しようとしたら、電気屋に新しく買った方がいいといわれて(母親が)怒っているんだよね」
私「なんで?」
S嬢「あのパソコン、5年くらい前に買ったやつなんだけど、まだ新しいのに壊れるのも変だし、直せばまだ使えるのに買い替えるというのも変だっていうのよ。母親の感覚では5年前はつい最近なわけよ。で、つい最近買ったものなのになんで壊れるんだっていうんだけどさ、そんなこと知らないよ!」
練馬のS嬢はご実家の向かい側に住んでいるばかりに、とにかく何かあったらすぐに呼び出しを食らうらしい。そんなS嬢を他人事のようにみていたのだが、つい昨日、うちの母親からも電話があったのだ。

母「あのさ、ちょっと聞きたい事があるんだけど」
私「はい?」
母「筆ぐるめのフォントが少ないんだけど、どうしてなのかな?」
私「ふで? え? 何?」
母「年賀状を作ろうと思ったんだけどさ、筆ぐるめがね、前までは沢山フォントが出て来たのに、今見ると4種類か5種類しか出てこないの。どうしてなのかな」
私「……あー、筆ぐるめっていうのはつまり年賀状ソフトなのね?」
母「そうなのさ」
私「あのー、私は筆ぐるめは使った事がないし、パソコンが目の前にある訳じゃないからよくわからないんだけど……」
しかも私が使っているのはMacintosh OSXで年賀状ソフトは宛名職人、会社ではWindows使っているけどOSはXPで、業務で年賀状ソフトなんか使わないし。でもって母親が現在使っているのはWindows98ですよ。とにかくパソコンはみんな同じだと思っているんだろうな。
母「前は出来たのになんで今は出てこないのかね。前に使ったきり、どこもいじってないんだけど」←人の話を聞いていない。
私「筆ぐるめのツールバーのフォント項目はどうなっているの?」
母「え? スタートメニューの所を探すのかい?」
私「いやいやパソコンのスタートメニューじゃなくて。筆ぐるめのソフトを立ち上げてさ、多分上の方に、ファイルとか編集とか表示って文字が並んでいるんじゃないかと思うんだけど、そこに書体とか文字とかってない?」
母「前に電気屋に(年賀状ソフトで)文字化けした時にどうしたらいいかって説明書はもらったんだよね」←人の話を聞いていない。
私「それは文字化けじゃないでしょ? 文字のデザインの数が少ないって話でしょ?」
母「○○○cacheファイルが壊れている場合があるので削除するといいって書いてあるんだけど、この○○○cacheって何さ?」←人の話を聞いていない。
だから私はWindows でも筆ぐるめでもないっつーの。
私「キャッシュファイルは一時的にデータを保管してあるファイルで、これが壊れているとソフトがうまく動かない事があるから削除してもいいっていうんでしょ?」
母「消しても大丈夫なのかい?」
私「キャッシュファイルなら大丈夫でしょ。それよりもフォント自体は前に使えたのだったら、今もどこかにあるんじゃないの? 私は筆ぐるめなんて使った事がないから全然わからないけどさ、多分フォントを追加するコマンドなんかもどこかにあるんじゃないの?」
母「どこにあるのさ?」
知らないっつーの。
私「どこかにあると思うけど。ないならないで、その年賀状ソフトのCDの中にはフォントも別ファイルで入っているはずだから、フォントだけまた読み込めばいいんじゃないの?」
母「そんなことしたら今まで作った年賀状のやつが消えちゃうんじゃないのかい?」
私「ソフトのCDを差し込んでインストールするかどうか聞いてくるような場合には、NOとかキャンセルとかして、CDの中にあるフォントのファイルを探してみればいいんじゃないの? それにもしもの時のためにデータをどこかにバックアップしておけば万が一前に作ったデータが壊れてもなんとかなるだろうし」
母「ふーん。じゃあやってみる」
私「……」

あまりにも簡単に「やってみる」と言っていたのであきらめたのか、今日は母からの電話がない。多分結局電気屋さんに来てもらっているのではないかと思うが、私に聞くよりもそっちの方が絶対確実だから!
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コメント
お母様すごい!
わたしよりずっと上段者だ。(たとえその後電気屋を呼んでいたとしても)
S嬢のお母様の言い分もわかる。普通の家電製品なら5年はまだまだ働き盛り。パソコンだけ甘やかされてるな。
故障やエラーだって大抵の家電は取説をみてなんとか対処出来るのに、パソコンだけは全くお手上げだ。
しかもサポセンに電話するのさえ大きな勇気が要る。(日本語が通じない気もするし)
こんな難儀なブツが一家に一台以上あるなんて信じられないよ。

2006/11/25(Sat) 23:34 | URL | suika | 【編集
お母様偉い!
年賀状ソフトを使って作成しているなんて・・。自慢じゃございませんが、年賀状は印刷で宛名は手書きでございます。
サポセンに電話すると専門用語で説明されたりするので専門用語から質問しなきゃいけないから面倒でかける気もしないです。
しかし、とうとう自宅のパソコンを買い替えしなければいけない時期にきています。データを保存するといえば履歴書と職務経歴書くらい、後はインターネットとメール以外には使用していないのに光に対応が難しい状態になってきた上、液晶がやばい状態。たったこれだけしか使っていなくて、約5年で買い替えとはやっぱり甘やかされています。
今度はMac(使った事が無い)とWin(これしか使った事がない)が一緒になっているのにしようと思います。猫の毛でクラッシュしませんよね?
2006/11/26(Sun) 09:48 | URL | P子 | 【編集
うーむ。あの方は微妙に偏った耽美主義者だからな。趣味の旅行アルバム(これが何十冊もあるのよ。多分今では200冊くらいいっているかも)の完璧な美しさを完成させるためには、パソコンにだって手を出す訳よ。昔から特に文字にはこだわりがあって、かなり昔からワープロをずっと使っていたんだけど(ちなみに第2の趣味はエッセイ執筆だ)、それが今はパソコンになっていて、とりあえずデジカメで撮った写真を読み込んでこまめに葉書をよこすくらいにはなっているけどね。
2006/11/26(Sun) 17:33 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
でもさ、サポセンやコールセンターの人は偉いよ。私も会社の会計ソフトが動かなくなったので電話した事があるけど、本当に丁寧すぎるくらい丁寧に「画面右下に小さい緑色の□があると思いますが、その緑色の□を……」てな感じで手取り足取り、余計な専門用語も全く言わずに説明してくれて、無事ソフトが動いた時には感動したわ~。よっぽど本当に何も分からない素人さんの問い合わせが多いのかもしれないけど、私には絶対できない仕事だよ……。

>猫の毛でクラッシュしませんよね?

そりは……OSやソフトの問題じゃなくて、ハードの問題だしねぇ。最大限出来る事といったらとにかくパソコンみたいな精密機器には近づけないことかねぇ。
2006/11/26(Sun) 17:39 | URL | tsumire→P子さん | 【編集
はじめまして。
しばらく前に「拝み屋横町顛末記」の検索でたどり着いたものです。
以来ちょこちょこ覗かせていただいているのですが
この話しはもう身につまされすぎて。
私の実家の父がこのパターンなんですねぇ……
私はMacオンリーなんですよ。
Winなんてほとんど触った事無いっちゅ~のに
「メールができない」だの「変な注意書きが出る」だの「○○がうまく印刷できない」だのとTELしてくる。
いや、ほんと、わかりませんから、Winの構造は。
何度言っても聞く耳持たずで
「でも見てくれればオレよりはわかるだろう」と。
最近、実家に顔を出すのが憂鬱ですわ。
2006/11/27(Mon) 09:27 | URL | sak | 【編集
こんにちわ、はじめまして。コメントありがとうございます。

>いや、ほんと、わかりませんから、Winの構造は。

でもわかっててもわかってなくてもとにかく聞いてくるんですよね……。うちも基本は「でも自分よりはわかるだろう」ですしね。なんですかね、向こうはカローラとレクサスぐらいの違いにしか思ってないけど、実は実際には自転車とクレーン車くらい全然違っているっつーことですかね(あれ? 意味不明?)。

そういえば「拝み屋横町顛末記」のキャスト決まったんですね(サイトお邪魔させていただきました)。大家さんのうじきつよしはまあ、アリかなという気もしますが、三爺に玉川カルテットというのはちょっとびっくりでしたよ!
2006/11/27(Mon) 13:46 | URL | tsumire→sakさん | 【編集
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