昨日の午前中は病院で定期健診みたいなもんを受けていたのだが、せっかく会社を休んだので午後は映画を見ることにした。候補は「プラダを着た悪魔」「トゥモロウワールド」「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」「007カジノ・ロワイヤル」。しかし「木更津」はドラマ版をまだ第4話までしか見てないのでやめにして、時間をやりくりすれば、「トゥモロウワールド」を見終わった後30分後に同じ映画館の違うフロアで「プラダ」をやるので今日は2本立て! とか思ったものの、「トゥモロウワールド」の前売り券が売り切れだったので(何せ上映は今日までだしな)、じゃ、プラダと007とどっちにしようかと迷って、結局007に。今日は同僚のNさんに「Kさんて結構007フリークだよね~」と言われてしまいましたよ。けっしてそんなことは……。

さて今度の「007カジノ・ロワイヤル」は原点に返って原作に忠実な内容だそうで、物語もジェームズ・ボンドが007になったばかりの若造という設定。そのためボンド役が前回(ピアース・ブロスナン)と変わって若手のぜーーーんぜん知らない人(ダニエル・クレイグ)になっているのだが(でもパンフレットにはイギリスでは実力派のカリスマ的人気がある俳優って書いてあるけど)、この人がなー、どうも「0011ナポレオン・ソロ」(1966年、日本テレビ)に出てきたイリヤ・クリヤキン(デヴィッド・マッカラム)か、「ホワイトナイツ」(1985年、アメリカ映画)に出てきたミハイル・バリシニコフを薄ーーーくしたような感じで007感ゼロ。今までの007だったら絶対敵役の方にになっちゃうような俳優さんですよ。

でもさすが若いだけあって走る走る走る、動きがスピーディで迫力あるし、まったくもって私の好みじゃないが筋肉がすっごくムキムキ。CGを(多分)使わないガチのアクションシーンを次から次とこなすのもこの人なら納得できる。でも今までの007のようなしゃれっ気がほとんどないのがなあ……。今回は「007」になったばかりだから洗練された物腰なんちゅうものもこれから身につけていくってことになっているのかもしれないが、そこはともかく、ユーモアのセンスがほとんど感じられないのも、私がこの俳優さんに魅力を全く感じないところだな。

物語の方は今までのような荒唐無稽感はなく、スパイアクションものとして十分に面白いのだが……私は007には、「トゥルー・ライズ」(1994年、アメリカ)みたいな感じのおバカなシリアススパイ映画の楽しみも求めているんだよなあ。といっても「裸の銃を持つ男」(1988年、アメリカ)や「オースティン・パワーズ」(1997年、アメリカ)みたいな全くのおバカ爆発スパイ映画じゃなくて、「まったくもう、これだから007は!」とつい言ってしまいたくなるようなバカっぷり(お約束の新兵器紹介場面とか、すっごくくだらないところに全力投球だったりとか)が楽しいから、今回みたいにそんなにリアルでなくてもいいんだけど。

そういえばボンドが007になったばかりの話というからいったいいつの時代の話だよと思ったら(原作発表は1953年)、始まってすぐに携帯電話が出てきて現代の話だというのはわかったが、そのあとはいつものQ(Q役の俳優さんはそういえば亡くなっているんだよな)だか跡継ぎのRだかによる新兵器紹介場面もなく、さりげなく数々の現代的なアイテムを使いこなしてましたよ。しかも最初の方でボンドが起こした事件がインターネットでスクープされ世界中から非難されて上司のM(ジュディ・ディンチ)が怒りまくりだったし、googleで単語検索したりしてるし、ボンドが使っているパソコンはVAIOのノートだったし。

まあ、今回はスタート編つーことでちょっと変則的な作りになっているのかもしれない。お約束のボンドの自己紹介場面(「ボンド。ジェームス・ボンド」)とか007のテーマがかかるところなど、ここに持って来たか!という感じだった。次回はもう少ししゃれっ気とユーモアのあるところも是非もっと盛り込んで欲しいところだ。なお、これからこの映画を見る人には少し不幸なお知らせがある。翻訳は戸田奈津子だ。
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コメント
いやいや、よいよよいよ戸田奈津子でも。トンでもはっぷんな訳を見つける力はわたしには無いからね。わたしはお顔の作り的には結構好きなタイプなんだけどな、新ボンド。それから「裸の銃」も「オースティンパワーズ」も全然OK。むしろ「ミッションインポッシブル」の方がおもしろくなかった。もちろん「トゥルー・ライズ」は多いに楽しめたね。多分007はDVDレンタル待ちかな。(しかも一週間レンタル)
2006/12/15(Fri) 17:48 | URL | suika | 【編集
-カジノ・ロワイヤルを?
-ああ、観たくないかもだ。
(ナツコ・トダ風)
ユーモアとウィットのない007なんて。
いや全作観てるわけじゃないのに夫婦揃って「前の人の方が007ぽかったよねえ」と、まるで「前の黄門様の方がホンモノに似とったわ」と言う老夫婦のようになっております。
それにしたって全然甘みもこなれ感もないなんて!ますます観る気を失うわ。
tsumireさん、人柱ありがとうございます…(ていいのかな)。
2006/12/15(Fri) 22:19 | URL | ともぞう | 【編集
>いやいや、よいよよいよ戸田奈津子でも。

私もね、誤訳を見つけられるような語学力なんかこれっぽちもないけどね、映画が終わってスタッフロールが出て来て一番最後に、「翻訳 戸田奈津子」って出て来た時のショックは結構大きかったよ……。なっち、少しは仕事休めよ、と思っただよ。

>わたしはお顔の作り的には結構好きなタイプなんだけどな、新ボンド。

でもこの人、かなりの確率でハゲそうな気がするけど。
2006/12/16(Sat) 14:07 | URL | tsumire→suikaさん | 【編集
(007だと思わないで観てみるという)冒険をしてみてもいいかもだ(ナツコ・トダ風)。

私も前の人の方が007っぽくていいと思うんだけど、何分にも若造って設定なので、今度の007もやる気満々だったピアース・プロスナンじゃなくなったってパンフレットに書いてあるよ。じゃあ、次の黄門様は、じゃない、007はプロスナンに戻るのかっつーときっとそうじゃないだろうしねえ。若造だからって設定だから仕方がないんだろうけど、考えるよりもやっちゃってる感じで、スマートな英国のスパイっつーよりはロシアかキューバあたり(←根拠なし)の新米スパイみたいな感じだったなー。
2006/12/16(Sat) 14:29 | URL | tsumire→ともぞうさん | 【編集
おおっわたしゃ、引越しのため映画も見に行く余裕がないが、見たいモンはいろいろあるのよ。
「007」はけっこう評判よくて見に行きたい1本なのだ。(確かにイリヤ・クリヤキンを思い出すわ)
ついでに「硫黄島からの手紙」と「王の男」もぜひ見て感想聞かせてちょ!
「武士の一分」は家の母親が見に行ってキムタクを見直したそうな・・。キムタク、ヨン様の地位は望んでないだろう・・。
2006/12/16(Sat) 22:49 | URL | oha-ran | 【編集
私も会社さぼった時でないと映画観られないけど、色々みたいのよ(なにせテレビでは映画見ないし)。
「硫黄島からの手紙」は評判いいよね。この調子だとアカデミーもとるかもしれないし。この次観てみたいのはやっぱり「プラダを着た悪魔」か「木更津キャッツアイ」かな。1月公開の周防正行の「それでもボクはやってない」は是非観てみたいけど、キムタクの映画は別にいいや。。
2006/12/17(Sun) 20:04 | URL | tsumire→oha-ranさん | 【編集
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