今月一番の目玉コミックがやっと出ましたよ、「PLUTO 第4巻」(浦沢直樹、手塚治虫、手塚眞監修、小学館、ビッグコミックス)。

とりあえず原作を知っているから(リアルタイムでではなく、豪華版第1巻の付録を読んでだが)先がどうなるか知っているはずなのに、浦沢直樹の物語の膨らませ方、ストーリー、キャラクターの描き方のすごさに圧倒される。元の話なんかすっかりふっとんで(って、もともと大して覚えちゃないのだが)どんどん読み進んでしまう。今回はメインのロボットキャラ(ゲジヒトやアトムなど)よりも鍵となる人間の方のキャラの方を、ロボット達の"心理"よりも行動の方を重点的に描かれているせいか、2巻や3巻の時ほどにはのめり込めなかったが、でも相変わらず面白く読めた。

そしてお約束のキャラが出てくるとやっぱり嬉しい。リアルお茶の水博士もリアル天馬博士も、あのキャラがこんな風にいかにもいそうな感じで描かれていると納得だ。あんなに科学が発達した未来なのにお茶の水博士が自宅の畳の部屋で客にお茶を出す所で、ふと誰かが(作家だったっけな?)「1950年代、1960年代に想像された未来は発達した科学技術の恩恵にあずかって宇宙食みたいなものを食べているはずと思われていたのに、20世紀も終わろうとしている現在でもやっぱり畳の上で生活しちゃぶ台でご飯を食べているとは、誰も思わなかったのではないか」と言っていたのを思い出す。

しかしなんだな、「PLUTO 第3巻」の時に「人間のようにそっくりに作られた彼ら(ロボット)だが、人間の亜種ではなく、人間とは全く違う「生き物」なのだ」と書いたが、でも天馬博士の考え方はまた別なんだね。「人を殺すかもしれないほどの強い憎悪こそが電子頭脳を育てるのだ」「間違う頭脳こそが完璧なのだ」という天馬博士の言葉は、やはり人間をベースにしているからこそ出てくる考え方ではないだろうか。間違うからこそそこから学習して成長するっつーこと? まあ、まだまだ先は長い(らしい)からこれからおいおいわかることだろうが。

さて、第2巻が出たのが2005年4月末、3巻が今年の3月末、そして4巻が今月12月、とだんだん発行周期が短くなって来ているんじゃないか? 現在連載中の「20世紀少年」もそろそろ終わりに近づいて来ているようだし、次の第5巻は、もっと早めに見られるのでわっ!と、無駄な皮算用をしてしまう私だ。

参照:3月30日「「PLUTO第3巻」浦沢直樹×手塚治虫
2005年5月2日「「プルートウ第2巻」浦沢直樹、手塚治虫
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コメント
近所の本屋さんは次々とつぶれ、ジャスコとかショッピングモールなどで本を買っているわたし。それぞれカラーはあるものの、品揃えが似たり寄ったり。それは仕方ないのかもしれないけど、売れ筋しか置いていない。悲しいくらい。
プルートゥ4巻はありませんでした。(¥550のほうだよー)
仕方なく予約したよ。いつ入荷するのかなー。待ち遠しいよー。

ちいさな本屋さん、頑張ってほしい。
そう思うわたしが育てないといけないんだよなー(偉そうすぎ!!!!)
I市の文化度の低さを感じた日でした。
2006/12/26(Tue) 19:18 | URL | いがらし | 【編集
ほんと、うちの近所の小さい本屋も会社の近所の小さい本屋もなくなって、不便この上ないよ。さっと新刊を買う時や雑誌を買う時にすごく便利だったのに。しかたなく大型書店に行くとごっそり買いすぎたりしてダメだ……。

>そう思うわたしが育てないといけないんだよなー

実際にそうだよ、わしらがちゃんと買う事でそのお店も存続して行くんだもん。1日に何軒もの小さな本屋がつぶれていっているのはI市だけじゃないよ。確かにAmazonは便利だけど、やっぱり手に取って見てみて選びたいしねー。会社の近所のこの間閉店した店、なんかとかまた再開しないかなあ。
2006/12/27(Wed) 06:57 | URL | tsumire→いがらしさん | 【編集
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