先月買った「このマンガがすごい! 2007・オンナ版」(宝島社、790円)のランキングでこの「舞姫(テレプシコーラ) 」が第5位になっていたのだが、その紹介ページで重大なネタバレが書かれていたために、今回この「舞姫(テレプシコーラ) 第10巻」(山岸涼子、メディアファクトリー、651円)を読みながらも、もしかしてこのキャラがああなっちゃうのではと思いつつ読んでいたらやっぱりああなっちゃっていたのがなんだ(え? 意味不明?)。すでに雑誌連載で読んでい人には自明の事でもやっぱり書かないでいて欲しかった。

山岸涼子の物語を描き出す姿勢が過酷だという言い方も出来るかもしれんが、でもあのキャラをああまで追い込む必要性があったのか? という疑問がわかないでもない。もちろんそこにいたるまでのプロセスがこれでもかこれでもかと描かれているからそうなるのは納得できるのだが、そのキャラが一瞬口にした将来の別の目標をそのまま目指すという道だってあったんじゃないのかという気もするんだがなー。誰もがプリマになれる訳ではない。一人のプリマの陰には数多くの挫折したものや全く別の道を選んだもの、スタッフとしての道を選んだものがいる。かつての名作「アラベスク」のような才能あるプリマのストレートな物語はもうどこにもない。この作品の中では現代の舞踏家を目指すもの達を取り巻く数々の問題がしつこいくらいに丁寧に描かれている。でも、なんか「物語」のために登場人物達に必要な試練が与えられているというよりも、作者は特に主人公・六花以外の登場人物に対して必要以上にすっごく意地悪なんじゃないのかとも思えてくるのだが(←「意地悪」って、子どもか!?)。

さて、9巻まで広げて来た大風呂敷は、今回とりあえず取りまとめられ一段落付いた形になって第一部完となったが、ちょっと最後の方がバタバタしていた印象もある。特に六花が最後の方で見せる彼女自身の振り付けによる踊りのシーンはもう少しじっくりと見てみたかった。でも、コリオグラファー(振付師)としての物語は夏前に始まる第2部に期待、っつーことでしょうかね。
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コメント
>ちょっと最後の方がバタバタしていた印象もある。

あれでも1回延びたんですよー。

本当に山岸さんは容赦がないわー。と、連載中、立ち読みしながらコンビニで涙うるうるさせてました。
単行本で読み直すとそうでもなかったです。
2007/01/24(Wed) 12:11 | URL | P子 | 【編集
>あれでも1回延びたんですよー。

えーーー、なんだろ、コミックスにうまくおさめるためにあんな感じになっちゃったのかなー。あと2回分くらい描いてもいいくらいだと思うけど。
まあ、「舞姫」も面白かったけど、9巻目まで読んだ所で妹から「アラベスク」を借りて読んだら、やっぱり「アラベスク」の方がダントツに面白かったわ~。
2007/01/24(Wed) 23:39 | URL | tsumire→P子さん | 【編集
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